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2008年7月13日 (日)

道行

さて、現地八尾では温習会もはじまり、おわら関連のイベントもいくつか始まったようですので、ここの更新も再開しましょうか。(笑)

と言っても、無味な情報のせたり、八尾滞在のQ&Aとか載せてもしょうがないと思うんで別の切り口で。

八尾のおわら風の盆を知ったきっかけは人様々だと思いますが、八尾に人が集る様になったきっかけはやはり高橋治さんの『風の盆恋歌』に寄るところが大きいでしょう。

風の盆恋歌 (新潮文庫) Book 風の盆恋歌 (新潮文庫)

著者:高橋 治
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では、その『風の盆恋歌』後半のクライマックス八尾から杉津への“道行”について。

9月4日。二人は白峰村に向かうべく高山線で富山に出てレンタカーを借ります。
普通ならば北陸自動車道に乗って金沢方面へ。金沢西ICからR157を経由して行程約119km。2時間40分のドライブになります。
Ws000000

しかし、二人の車はR41(飛騨街道)を南下。右手に富山空港、そして先ほど後にしたばかりの八尾を見ながら高山方面へ。
No1

古川町の発電所の辺りからR360へ入って『高野聖』の舞台“天生峠”へ。

No2
富山→R41→R360→天生峠
77.4km 2:34

「飛騨から信州へ越える深山の間道」は鏡花が“安房峠”と間違えたのではないか?というのは、また別の話し。

“天生峠”を過ぎて車はコスモスが咲く白川郷合掌村へ向かいます。

No3
天生峠→R360→白川郷
13.4km 0:26

白川郷合掌村で一服した後、車は白山スーパー林道を経由して本日の目的地白峰村まで。

No4
白川郷→R156→白山スーパー林道→R360→R157→白峰村

55.5 km 1:11

白峰村。“牛首紬”の生産地ですね。えり子はここで「夢」「幻」そして「うつつ」を染めた衣装を作ります。

一夜明けて二人の道行きは更に続きます。

白峰村を出発した車は大野市を経て越前海岸へ。
大野市から越前海岸へ抜けたルートは小説からは読み取れませんが、ここは越前岬よりも北に出たと見ましょう。
Ws000002
白峰村→R157→大野市→R158→福井市→R416→R305→越前海岸→R8→杉津
144.7km 4:49

越前海岸を福井に向かってついに“杉津”へ。杉津から今庄までは福井県道207号今庄杉津線。小説の通り旧北陸本線の路線敷き跡を道路とした道で片側通行のトンネルは今も健在の模様。“旧北陸本線杉津駅”で検索かけると色々とヒットします。有名な路線なんですね。

No14
杉津→県道今庄杉津線→今庄
15.5km 0:31

小説では二人は敦賀から高速道路に乗って京都へ向かいます。なぜ今庄ICで乗らなかったのかは不明。

No15
今庄→R476→敦賀IC
28.6km 0:28
敦賀IC→京都南IC→京都府向日市山科
138.0km 1:52

主人公は戦中に四高の学生ですから著者の高橋治(昭和4年生まれ)とほぼ同世代。
上梓は昭和60年ですから主人公は50代後半。
当時のレンタカーはたいして状態のいいものはなかったので、このロングドライブは果たしてかなりきつかったんではないかと勝手に思ってます(笑)

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