2007年9月26日 (水)

雑誌「自遊人」11月号

「自遊人」という雑誌に椎名誠さんの「ニッポンありゃまあお祭り紀行」という連載がありまして、観光客なんか全然いない、見物よりも「やってる人」の方が多いようなマイナーなお祭りを探訪するシリーズなんで20万人以上集まる「風の盆」なんか対象外の筈だったんですが、写真や小説からある憧れを持っていたらしく、今年の風の盆に取材にいらっしゃっていたようです。

9月の発売には間に合わないだろうと思っていたのですが、書店に並んだ最新号(11月号)にしっかり載ってました。

写真家の榎並悦子さんとはお知り合いらしく、偶然町で出合った榎並さんにお祭りの見方を伝授してもらっての取材だったようえすが、やはり「ごまんと」集まってきた5万人を超す観光客に別の意味で「ありゃまあ」と思ってしまったようで、まぁ、しょうがないですかね(^^;)。

記事を読むと、八尾のお祭りの本質と「ありゃまあ」な状況をささっと読みとられたようです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年9月18日 (火)

定本 風の盆おわら案内記

もう一冊本の紹介。
こちらは私にとって、越中八尾に関するバイブルとも言える本。

私の手元にあるのは1991年発行の初版本。その後、95年に新版が発行され、2003年の新撮影8ページを加えて2004年に「定本」として刊行されたもの。
1984〜90年の7年間に渡って取材されたらしく、執筆者は倉橋厚、小杉放庵、伯育男、酒井博、白岸徹、長瀬一郎、高橋治、紀野一義、成瀬昌二<敬称略>の皆様。

八尾という街のこと、おわらのこと、八尾の人々のことがとてもよく判る構成。観光客がみんなこの本を読んでくれれば、マナーも大分変わると思うんだけれど、写真より文字の多いこの本は、あまり読んでもらえないよなぁ(^^;)

なかでも一番好きな写真は、版が変わって今も収録されてるか判りませんが、第4章「風の盆のこころ」と題された成瀬昌二さんの文にある、普段着で踊る若い二人の白黒写真。これこそおわらの真髄とも思える好きな写真です。

是非ご一読を

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月17日 (月)

風の盆恋歌

いい加減「賞味期限」過ぎてますよねぇ。
いや、普遍的な不倫小説として絶品だし、風の盆の描写にかけては一級(ちょっと嘘多め)ですが。
なんと言っても主人公が敗戦後の混乱期に四高(旧制第四高等学校)の生徒だったというのだから今、存命ならば80歳近い訳ですよ(著者が昭和4年生まれの四高卒業者ですから著者の同世代ですね)

それまで3万人前後だったという観光客が30万人に増加した一因がこの小説(私もその一人ですから人のことは言えません)。
文庫版の解説で加藤登紀子さんが「実は、風の盆を描きたいという著者の狂おしいほどの情熱によって書かれたものだと思う」と書いてますが、まさしくその通りですね。

八尾に通い始めた当初は、毎年のように帰ってから読み返していたんですが、久しぶりに読み返したら、随分違うことも書かれてますね。一番罪深いのは「そぼ降る霧雨の中傘に守られて地方が演奏しながら流す」というヤツですが(^^;)

ある意味「道行」とも言える、最後の年の八尾からの帰り道の行程もなかなかハード。
富山から天生峠を経て白川郷、白山スーパー林道経由で白峰村までおよそ143km。白川郷で休憩してますから4時間位の行程ですかね。
白峰村から越前海岸へ出て杉津へ、そしてそこから京都までおくると280km近くあります。6時間じゃ着かないよな。車の運転好きならどうってことないですが、大手新聞社の外報部長がやるかな?(^^;)

ま、なんだかんだ言って、最後の2ページでは結局泣くんですがね。


| | コメント (2) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

書籍・雑誌 | 雑談 | 風の盆